
こちらの記事が、ロシアにおけるスケトウダラのフィレ(切り身)の生産動向につき伝えている。
記事によると、ロシアにおけるスケトウダラのフィレの生産は、2022年に前年比16.8%拡大し、13.9万tに達した。これはロシア・スケトウダラ漁獲協会が発表したデータであり、同協会は35社を束ね、世界のスケトウダラ生産の41%を占めている。
これにより、ロシアは初めて、スケトウダラのフィレの生産で、主たるライバルの米国を追い抜いた。2022年の米国におけるその生産量は、前年比1.5%増の13.8万tだった。
なお、2022年の世界全体のスケトウダラ漁獲量は350万tで、うちロシアが182万t、米国が125万tとなっている。
ロシアにおけるフィレ生産の拡大は、加工能力を備えた船団の拡充によるものである。2020年にはフィレに加工する能力のある船舶は30隻だったが、2022年には42隻に増えた。また、陸上の加工施設の建設も寄与した。背景として、コロナ危機で中国の加工工場へ冷凍スケトウダラを販売するのが困難となり、ロシア自身が加工して自ら販売市場を開拓することを迫られた点があった。
2022年にはロシアからのフィレの輸出も53.9%拡大し、11.7万tに達した。
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