カザフスタンの対ロシア輸出は、カザフ側の公式統計によれば、2022年1~11月で、前年同期比23.1%増となっている。この数字を信じる限り、激増という感じではないが、個別の品目によっては、極端に増えているものがあるようだ。昨年暮れに出たこちらの記事が伝えている。
記事によると、2022年1~10月のカザフスタンの対ロシア輸出で、特に前年同期からの伸びが目立つのは、以下のような品目だという。多い順に並べてみよう。
- ワイン:225倍
- 床・壁のプラスチック被覆材:135倍
- 商用車:72倍
- コンピュータ:65倍
- タイル:48倍
- 洗剤等のポンプ容器:37倍
- 電波位置測定器:24倍
- エレベーター:22倍
- 金属切削機械:16倍
- 車いす:13倍
- 置時計:8倍
- スマートホン:7倍
- 衛生陶器:6倍
- エンジン:6倍
- 外套:5倍
- 眼鏡:4倍
- ソフトドリンク:2倍
機械類などは、カザフスタンで生産されているのか疑わしいものが多い。現にスマホなどは、マレーシア、韓国、トルコ、リトアニアからの輸入が急増しており、それらがロシアに流れている形だろう。また、記事にはコカ・コーラの例が出ており、2022年夏にロシアでの生産が停止されながら、いまだにロシアでコカ・コーラを見かけるのは、ジョージアやカザフスタンから非正規に持ち込まれているからだという。
ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします