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 こちらによると、本日ロシア政府の閣議が開かれ、エネルギー担当のA.ノヴァク副首相が、2022年のロシアからの石油輸出が前年比7%増だったと発言した。副首相は2022年の具体的な輸出量を明言しなかったようだが、2021年の輸出量が2億3,100万tであったことが知られており、そこから7%伸びたとすると、2億4,720万t程度だったということか。なお、ロシアの石油輸出量として、しばしば旧ソ連域外への「遠い外国」だけの輸出量が取り沙汰されるものの、今回の数字は旧ソ連域内も含んだ数字のはずである。

 しかし、2022年は石油高騰の神風で乗り切ったロシアだったが、足元ではそれが揺らいでいる。今般ロシア財務省が発表したところによれば、12月15日から1月14日のウラル原油の平均価格は1バレル当たり46.82ドル、1t当たり341.8ドルという低いものだった。こうしたことから、油価に応じて決まる原油の輸出関税は、現行は1t当たり16.7ドルだが、2月1日から3.9ドル引き下げられて、12.8ドルになることが決まった。


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