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 ロシアによるウクライナ電力インフラ破壊で、オデーサ州も大きな被害を受けたと言われている。オデーサ州と言えば、例の国連の仲介で実現した穀物輸出プロジェクトの積出港3箇所があるわけだが、インフラ破壊で港のオペレーションに打撃が及んでいないか気になったので、情報を探ってみた。

 12日付のこちらの記事によると、10日の大規模な攻撃の結果、この時点でオデーサ港はまだ操業を再開できていなかった。ピウデンヌィ港とチョルノモルシク港は再開にこぎ着けた。

 14日付のこちらの記事によると、12月5日から11日にかけての1週間で、オデーサ州の3港から65.7万tの農産物が積み出されたが、これは前の週に比べて22%減であった。積込を行った船は19隻で、前の週より4隻少なかった。12月5~11日の輸送が低下したのは、例によってボスポラス海峡でロシアが検査を遅らせていることに加え、電力インフラの攻撃への影響も生じた。なお、穀物回廊が開かれてから、8月1日~12月11日の累計での輸出量は、1,370万tとなっている。


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