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 最近は、ロシア軍がイラン製のドローンを大量購入したり、ロシア自動車メーカーによるイラン車生産の可能性が取り沙汰されたりと、ロシア・イラン関係が注目されている。堕ちるところまで堕ちたという気がしないでもないが、そうした中、昨日発行された『エクスペルト』誌11月28日~12月4日号も、「ペルシャという代案」と称して、ロシア・イランの経済協力を特集している。

 特集の中に、上掲のとおり、ロシア・イラン間の輸送路を示した地図が掲載されていた。ロシアは北国というイメージが強いので、イランは遠く離れた国とどうしても思ってしまうが、ロシア南部のカスピ海港湾を使えば、イランはすぐそばである。また、陸路で見ても、アゼルバイジャンという、ロシアにとってもイランにとっても関係が悪くない国を1つ挟んでいるだけで、連続性がある。インドのムンバイとロシアのモスクワを船や鉄道、道路で結ぶ全長7,200kmの複合輸送網「南北輸送回廊」という構想が存在し、地図に見るオレンジのラインはその「西ルート」と呼ばれているもので、点線部分のアゼルバイジャン・アスタラ~イラン・レシト間の鉄道建設が完了すれば、有力な国際輸送路として台頭する可能性があるということのようだ。

 特集記事によれば、現状でロシア・イラン間貿易は、それほど大規模というわけではない。2021年にイランにとってロシアは、輸出相手国として11位(シェア1%)、輸入相手国として第5位(3%)であった。一方、ロシアにとってイランは、輸出相手国として第34位(1%)、輸入相手国として第42位(0.3%)であった。

 やはり特集記事から拝借すると、ロシアの対イラン輸出構造は、下図のとおり。輸出の86%を農産物・食料品が占め、大部分が穀物と見られる。以下、機械5%、木材4%、化学品3%などと続く。

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 ロシアの対イラン輸入でも下図のように農産物・食料品が77%を占めているが、その中身はナッツ類やナツメヤシなどのようだ。

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