Doverie-1

 レヴァダ・センターのこちらのページに、興味深いデータが出ている。まあ、新発見というよりも、むしろ周知の構図を裏付けるものだが。

 これは、ロシア国民がどんな政治機構が信頼に値すると見なしているかという、レヴァダが継続的に実施しているロシア全国調査の、8月の最新の調査結果である。青が完全に信頼に値する、オレンジがあまり値しない、赤がまったく値しない、グレーが分からないとなっている。図に日本語を添えて上掲のとおり転載させていただいた。

 ロシア庶民のステレオタイプとして、大統領や軍は国益に奉仕する尊いものだが、議会、政党、ビジネス、マスコミなどは党利党略や私利私欲ばかりを追求して信用ならん、という図式がある。警察や裁判所は、庶民をいじめたり、賄賂を要求したりするので、やはり信用には値しないと考えられている。

 ただ、この調査が行われた8月時点では、軍事作戦で愛国心がそれなりに高まっていたのか、あらゆる政治機構への信頼度が上昇したということである。

 むろん、大統領や軍が信頼されているからと言って、人々が動員に喜んで応じるかというのは、まったく別問題だ。


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