先日出演したメディアで、「9月11日のロシアの統一地方選挙というのは、本当にやるんですか?」という質問を受けたが、そりゃあやりますよ。ウクライナ占領地の住民投票のような、やるかやらないか、いまだにはっきりしないような代物と違って、一応ロシアで定着した年中行事なわけだから。米国の中間選挙のような、緊張感のあるガチ選挙ではないけれど、それなりの節目ではある。
まあ、ただ、どの地域でどのような選挙をやるのか、イマイチ把握はしていなかったので、『エクスペルト』誌の最新9月5~11日号に出ていた選挙マップを上掲のとおり拝見することにする。赤で示したところが地域(州などのレベル)の首長選挙があるところ、青が地域の議会選挙があるところ、黒の四角が地域の中心都市の市長選が行われるところである。
やはり、政治的重要度が最も高いのは、地域首長(つまり州知事など)の選挙であろう。整理すれば、以下の地域で地域首長選挙が行われる。
- カリーニングラード州
- ノヴゴロド州
- カレリア共和国
- ヤロスラヴリ州
- ウラジーミル州
- リャザン州
- タンボフ州
- アディゲ共和国
- 北オセチア共和国?(青赤どっちだ?)
- キーロフ州
- マリ・エル共和国
- サラトフ州
- スヴェルドロフスク州
- トムスク州
- ブリヤート共和国
この中で地域としての重要度が圧倒的に高いのはスヴェルドロフスク州だろう。あと、制裁でロシア本土との貨物輸送に問題が生じたカリーニングラード州、Z軍に契約軍人を多く送り出しているブリヤート共和国などで、何かそれを反映した動きがあるのかが注目される。
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