ロシアでも、GDP統計はそんなに早く出るものではなく、また最小単位は四半期ベースであり、月ベースのデータは得られない。そんな時便利なのが、ロシア統計局が毎月発表している「基礎経済活動部門商品・サービス生産高」という指標で、簡易的なGDPの代理指標として用いることができる。
こちらの刊行物に見るとおり、ロシア統計局は7月分までの基礎経済活動部門商品・サービス生産高の指数を発表しているので、前年同月比の数字をとり、上掲のとおりグラフにしてみた。
まあ、ロシアの統計もだんだん偽装っぽくなってきたので、どこまで信じていいか、判断に迷うことも事実である。ただ、ひとまずこのデータを信用するなら、軍事侵攻開始後、落ち込んできた経済は、6月を底として、7月には落ち込みの度合いが若干軽減された模様である。季節調整はなされていないが、前年同月比ではなく前月比で見ると、6月はプラス4.7%、7月もプラス4.1%だった。
詳細は省略するが、鉱工業生産のトレンドを見ても、明らかに7月は持ち直している。
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