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 こちらの記事にもとづき、ロシアの石油生産・輸出量のグラフを更新した。ガスコンデンセートを含む石油の生産は、7月には日量146.8万tであった。記事によると、これは前月比2%増だったという。ただし、私の把握している6月の統計局発表値と比べると、0.5%増ということになり、情報が微妙に整合しない。以下、トンとバレルが混在しているので、ご注意を。

 記事によると、特に生産を伸ばした会社はガスプロムネフチ、スルグトネフチェガスだった。ロスネフチはごくわずかな微増、ルクオイルは現状維持だった。現在ロシアはOPEC+で合意した生産水準よりも日量80万バレル少ない生産水準となっている。

 現在は、輸出が大幅なディスカウントで実施されているので、有利でない輸出は縮小し、より利益率の高い国内製油所向けの供給が増加している。国内供給は7月に前月比4%増加し、日量77.5万tとなり、これは前年同月も上回っている。輸出は前月比1.4%減であり、欧州向けが制裁にもかかわらず盛り返したのに対し、アジア向けは縮小した。

 7月のロシアから遠い外国への石油供給は、前月比1.4%低下し、日量67.5万tであった。(注:ただし、これは中央アジア石油のトランジットを含んでいるはずで、上図はロシア産の石油のみであり、データ的に微妙に異なるので、上図には7月の輸出量は加えなかった。)


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