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 モルドバ・インフラ地域開発省によるこちらのリリースが、見逃せない動きを伝えている。モルドバとウクライナの鉄道が接続され、工事自体はそれほど大規模なものではないけれど、両国の物流の可能性を切り拓くものになるということである。

 くだんの接続される2箇所をグーグルマップで表示してみたのが、上図である。

 リリースによると、接続されるのは、モルドバ南部のバサラベアスカと、ウクライナ南西部オデーサ州のベレジネ村。この区間の鉄道は、1997年に廃止されていたが、23km(うち1.2kmがモルドバ側)の工事を行って、復活させるものである。このほど両国の担当省庁間でメモランダムの調印が行われた。今年秋の開通を予定している。

 これにより、モルドバはドナウ川沿いに位置するイズマイル港を通じて貨物の輸出入が可能となり、レニ港の混雑が緩和される。ウクライナはこのルートでのモルドバやEUへの輸出が可能になる。バサラベアスカ地区は、ピウデンヌィ、オデーサ、チョルノモルシク、ビルホロドドニストロフスキー、イズマイル、レニ、ジュルジウレスティ、ガラティ、ブライラ、コンスタンツの港を結ぶ国際物流拠点へと変貌する。かくして、港湾施設の競争力が高まり、港湾サービスの受益者はより多様なサービスを受けられるようになると、リリースは強調している。


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