はっきり言って、これまで個人的に、ロシアにおける5月9日の戦勝記念日の軍事パレードなど、まったくの関心外だった。しかし、今般のウクライナ侵攻で、軍事パレードの模様からでも、そこに何か意味やメッセージを読み取れるかもしれず、注目せざるをえなくなった。そこで、こちらのページに出ていた図解資料から、本日行われる軍事パレードを予習することにしたい。それぞれの画像は拡大してご覧ください。

 まず、全体的な段取りが下図のとおりとなる。

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 現在、ウクライナで軍事行動中ということで、行進する兵士の数も、兵器の数も、過去数年よりも小規模となる。すでに伝えられているとおり、外国のゲストは、ベラルーシ、カザフスタンといった同盟国の元首も含め、招待されていない。

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 本年のパレードで行進するのは、約9,000人。昨年は1万2,000人だった。装甲戦闘車両は上掲のとおりだが、これも昨年より30台ほど少ない。

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 航空機は上掲のとおりだが、8機のMig-29SMTが「Z」の文字を描きながら飛ぶのがハイライトとなる。

 ただ、この記事の中では触れられていないが、世間一般では、今回のパレードで、核戦争で地上での指揮が取れない場合に備えて設計された「終末の日の飛行機」こと空中指揮機「イリューシン80」が登場することが注目されている。

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 そして、Mi-26を先頭にヘリコプターの隊列も飛ぶことになる。


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