米版フォーブスのこちらの記事が、欧米による対ロシア人物制裁で、大物でも対象になる人とならない人がいて、その違いはどこから来るのかということを考察している(J.ハイアット氏署名)。
その中で、ルクオイルのV.アレクペロフ社長が制裁対象になっていない件に関する著名なエコノミストのA.オスルンドによる指摘が興味深かった。オスルンド氏によれば、プーチン政権から比較的独立したアレクペロフには、制裁を科すべきではない。アレクペロフ氏とそのルクオイル社は、I.セーチン氏とそのロスネフチ社に対する重要な対抗勢力だ。セーチンはルクオイルを接収することを狙っている。もしもアレクペロフが制裁対象になったら、セーチンと国有ロスネフチが、石油部門でますます圧倒的な支配力を確立する。EUは石油輸入の30%ほどをロシアに依存しているのだ。以上がオスルンド氏による指摘であった。
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