202009

 ドンバス紛争の地図というのは色んな所にあるが、こちらのサイトに出ていたものが綺麗だったので、上掲のとおり拝見する。

 言うまでもなく、自称ドネツク、ルガンスク人民共和国が現在支配しているのは、元々のウクライナの行政区画としてのドネツク州、ルガンスク(ルハンスク)州の一部だけで、それが上掲地図の青い部分である。

 ここで出てくる不安は、両人民共和国が現在の支配地域に飽き足らず、ドネツク州全域、ルハンスク州全域の占領を目指すのではないか?ということだ。

 この点に関する両人民共和国の公式的な立場はどのようなものか? そのような疑問を抱いて、ドネツク人民共和国の憲法を参照してみた。そうしたところ、第54条に、次のような文言を見付けた。

Статья 54
1. Территория Донецкой Народной Республики определяется границами, существовавшими на день ее образования.

 ドネツク人民共和国は、樹立を宣言した日に存在していた境界線によってその国土を画するとしている。ということは、州全体の占領を目指してウクライナ支配エリアに軍を進めないという保証になるだろうか?

 いや、そうとは言えまい。憲法の他の条項には、以下のとおり、議会が国境の変更の問題を決定、承認するというくだりもある。そもそも、都合が悪くなったら、憲法を変えればいいわけだし。

Статья 69
К ведению Народного Совета Донецкой Народной Республики относятся:
5) рассмотрение вопросов об изменении границ Донецкой Народной Республики;
17) утверждение соглашения об изменении границ Донецкой Народной Республики;


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