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 ちょっとレポートを書く用事があったので、当ブログでロシアのインフレに関連した情報をお届けする機会が増えている。

 暮れに、「ロシアの消費者物価を商品別に見ると」なんてエントリーを書いたが、どうも公式統計というのはビビッドさに欠けるところがある。

 その点、こちらの記事に掲載された上掲の図は、ピンポイント的に品目を取り上げており、面白みがあった。2021年12月13日現在の各商品の価格が、前年暮れと比べてどれだけ値上がりしたかを見たものである。一番左に記されているのが消費者物価全体の8.11%であり、以下(チョイスが独特だが)、キャベツ、観光旅行、鎮静剤のバリドル、金属の屋根材、国産新車、製材、マッチ、家庭用石鹸、リンゴ、ソバの実と並んでいる。

 ロシアでなぜキャベツの値上がりが最も激しいのかは、良く分からない。ロシアではキャベツは意外と欧露部で国内生産されており、その際に農家ではなく住民の副業経営で生産される部分が半分程度を占める。一部、中国などからの輸入によっても賄われている。また、ロシアの逆制裁により、EUからのキャベツ輸入は禁止されているが、ベラルーシを経由してEU産キャベツが流入するパターンはあるようだ。とにかく、直近で質の良いキャベツが不足しており、価格は高騰の一途を辿っているらしい。


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