こんなご時世にマニアックな話題で恐縮だが、ロシアなど5ヵ国から成るユーラシア経済連合と、アゼルバイジャンが接近か?という問題が一部で注目されているようである。

 こちらの記事の中で、I.マリニナ氏がその動きについて論じている。これによると、先日ユーラシア経済連合の最高評議会が開催された際に、連合の産みの親ともいうべきナザルバエフ・カザフスタン初代大統領が、アゼルバイジャンに対して、まずは連合のオブザーバー国となったらどうかと提案したということである。

 記事によると、アゼルバイジャンの専門家の中でも、本件に関する立場は分かれているという。たとえば、T.アッバソフは、アゼルバイジャンは、ロシア、カザフ、ベラルーシ、キルギスといった国と二国間の関係を発展させているので、多国間連合たるユーラシアと接近する必要性は特にないと主張している。それに対し、E.マメドフは、今日の国際経済の中で、何らかの統合に参加することは不可避だと説いている。

 アゼルバイジャンのユーラシア経済連合加盟の可能性については、スプートニクのこちらの記事で、そのメリットが図解入りで説かれている。ミュンヘン市場統合・経済政策研究所のYu.コフネル研究員が、そのような分析を発表したということである。それによれば、ユーラシア経済連合加盟はアゼルバイジャンの農産物・非石油輸出を拡大する効果をもたらし、それによってアゼルバイジャンのGDPは0.6%拡大、アゼルバイジャン国民は1人当たり1,013ドル豊かになる、ということである。

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