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 当ブログでは時々紹介させていただくが、ロシアの発展センターというシンクタンクが、ロシア経済に関する「コンセンサス予測」というものを定期的に発表している。様々なシンクタンクや機関による予測を平均したものであり、いわば最大公約数的な予測として注目に値する。今般、11月2~14日のアンケートにもとづく最新のコンセンサス予測が出たので、それをチェックしてみることにしよう。

 コンセンサス予測の年次データをまとめたのが、上表になる。7月27日~8月9日の前回調査では、2021年の経済成長率は4.0%とされていた。それが、今回のコンセンサス予測では4.3%へと数字が改善している。

 問題はインフレ率(消費者物価上昇率)であり、前回調査では5.8%だったものが、今回は7.7%に跳ね上がった。ロシア中銀のインフレターゲットは4%への抑制であり、現状その2倍近い趨勢となってしまっているわけだ。

 なお、コンセンサス予測では、四半期ベースの予測値も発表されており、それをまとめたのが下表である。

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