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 KGBの創始者F.ジェルジンスキーの銅像が、市民らによって引き倒された出来事は、ソ連体制の終焉を象徴するものとして記憶に刻まれている。しかし、こちらに見るとおり、レヴァダ・センターが行った調査によると、ジェルジンスキー銅像の再建を支持するモスクワ市民が多い。リベラルな人々が多いはずのモスクワで、なぜそのような結果になるのか?

 調査結果は上図のとおりで、赤がジェルジンスキー銅像再建完全支持、オレンジがどちらかというと支持、青がどちらかというと不支持、紺が完全に不支持となっている。2021年4月の時点で、完全支持が25%、どちらかというと支持が26%なので、合計で過半数を超えている。

 一見、「モスクワ市民は今でも秘密警察を是認しているのか?」などと考えたくなるが、支持している理由を尋ねると、少々ニュアンスが違ってくる。支持している人々が挙げた理由は、次のようなものだった。

  1. 自分たちの歴史をありのままに残すべきだから:49%
  2. ジェルジンスキーの人物像を尊敬しているから:23%
  3. もともと銅像がそこにあったことに慣れているから:18%
  4. 銅像とそれが醸す景観が美しく気に入っていたから:9%
  5. KGBを好意的に評価しているから:5%

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