ヴェードモスチのこちらの記事が、ロシア自動車産業におけるローカルコンテンツと、政府調達とのかかわりについて報じている。
記事によると、このほどロシア産業・商業省が、2020年にロシアで生産された全乗用車モデルのローカルコンテンツを算出した。パーセンテージではなくポイント制で示されたそのデータによれば、最も高かったのがLada LargusとLada Grantaの3280ポイントで、以下、Lada 4x4の3260ポイント、Lada Vestaの3200ポイントと続く。これらはすべて、地場メーカー(資本はルノー=日産アライアンス傘下)のAvtoVAZのモデルである。
他方、ロシア政府は2021年の政府調達の対象となるためには3200ポイント以上のローカルコンテンツが必要としており、2020年の2000ポイントから引き上げられた。というわけで、2021年には乗用車に関してはAvtoVAZの製品しか政府調達の対象にならないということになった。
それに対し、外国ブランド車のローカルコンテンツは、日産の各モデルが1500ポイント、カルーガ工場のシトロエン・プジョー・三菱、トヨタ、VW、シュコダ、ヒュンダイ、キアが900~1400ポイントだった(アフトトルで組み立てられているヒュンダイ・キアおよびBMWは50~55ポイント)。2019年にモスクワ州に工場が完成したメルセデスベンツは900ポイント、中国HAVALも900ポイント、極東Sollers工場で組み立てられているマツダは20ポイントだった。
なお、2020年のロシア政府の乗用車調達は3.5万~4万台で、約半分をAvtoVAZが、残りをUAZ、ルノーなどが賄った。
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