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 以前、GLOBE+で、「サマータイムのことならロシアに学べ!」と題して、ロシア国内の時間帯、サマータイムについて論じたことがある。広大なロシア国土は11の時間帯に分かれているのだが、ある州が1つの時間帯から隣の時間帯に移動したりとか、結構頻繁に、変更がある。

 こちらのサイトに見るように、第二次大戦の激戦地として知られるヴォルゴグラード州は、これまではモスクワ時間より1時間早いサマラ時間を採用していたのだが、このほど成立した法律により、2020年12月27日02:00からモスクワ時間を採用することになった。

 こちらの記事で解説されているとおり、実はこれには少々複雑な経緯がある。ヴォルゴグラード州は、2014~2018年にはすでにモスクワ時間を採用していた。しかし、2018年のロシア大統領選と同日にヴォルゴグラード州で住民投票が実施され、慣れ親しんだサマラ時間に戻ることが決まったのだ。しかし、それも2年しか続かず、行政のイニシアティブにより、2020年の改憲国民投票と合わせて再び時間帯に関する住民の「意識調査」が実施され、今度はモスクワ時間の意見が上回り、モスクワ時間への復帰が決まったということらしい。


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