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 今後のベラルーシの命運を左右するであろうルカシェンコのロシア訪問だが、こちらなどが伝えているとおり、一昨日9月11日、日取りが発表された。9月14日にプーチンとの会談が行われるということである。

 ただし、交渉が1日で終わるのかというのは、良く分からないところである。ちょっと前には、両者が数日間にわたるマラソン交渉をしたこともあった。ルカシェンコはさておき、プーチンは多忙なので、どのくらい時間を割けるのかは不明だが、1日で終わらない可能性もなきにしもあらずだ。

 場所は、モスクワではなく、ロシア南部のソチに決まった。ソチは、米外交でしばしば重要な舞台となる大統領別荘があるキャンプデービッドのようなものであり、プーチンの公式別荘があって、プーチン自身モスクワよりはソチで来賓をもてなすことを好む。

 会談において、プーチンとルカシェンコは、「『連合国家』の枠組みでの統合推進の展望について協議する」とされている。私は、連合国家条約が起草されていた1999年当時から、この条約について研究してきたわけだが、まさか今頃になってこんな条約がゾンビのように復活し、国際政治の焦点になるとは、思いもしなかった。

 ルカシェンコが国を離れることをきっかけに、ベラルーシでもっと大規模な民衆蜂起が起きるとか、あるいはロシアでルカシェンコの身に何かが起きるとか、ドラマチックな出来事が起きるかもしれないが、それは私の想像力の範疇を超えている。


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