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 こちらのサイトで、ベラルーシのYa.ロマンチュークというエコノミスト(2010年に大統領選への出馬経験あり)がインタビューに応じ、大統領選、反体制運動を経たベラルーシの行方について語っているので、以下のとおり発言要旨を整理しておく。

 過去10年間で体制は硬直化し、ルカシェンコはブレジネフに変貌した。経済の中央集権化、ソ連の記憶を志向する路線が採られた。すべてが現実からかけ離れていった。政権は国民との接触を失った。青年層だけでなく、ミドルクラス、意識の高い人々、未来を志向する人々から見放された。

 政権は、あらゆる手段に訴えて、閉鎖型株式会社「ベラルーシ」の体制を続けようとした。多数派を無視して、10~20%程度の偶像を崇拝する人々に依拠した。それは、既存のシステムの受益者である人々である。彼らは先進的な成功者を羨み、憎む。本質的に言って、ベラルーシで権力を握ってきたのは、そうしたチームである。

 10~20年前であれば、何らかの対話が可能かもしれないという希望があったが、今日、こんな事態となっては、対話のドアは完全に閉ざされた。

 抗議に参加している多くのベラルーシ人は、変化を求めている。過去20年、政治システムを理解しておらず、この2~3か月で活発化した人々は、特にそうだ。それが、このような弾圧に直面したことで、彼らが国から出てしまう恐れは非常に強く、特に頭脳労働者はそうである。

 30歳以下の青年層は、大量に出国し、政治難民申請をして、奨学金をもらいヨーロッパの大学で学ぼうとするだろう。中東欧諸国が必要とする非常に質の高い人的資本であり、ベラルーシからEUへの贈り物のようなものだ。大統領選があるたびに、数千の有望な人材が流出していくが、今回も同じことが起きると危惧する。

 市民の抗議運動は、労働者たちが参画するまでは、実を結ばない。企業で、農業で、輸送部門で何が起きているかを見れば、政権にも打開策はないことが分かる。経済は低空飛行を続けるだろう。若者たちが抗議行動をするのと、労働者たちが反旗を翻してストをするのとでは、まったく状況が異なる。さらに、軍事・治安機関にまで動きが広がれば、そこで状況は変わってくる。

 今後2~3年の間、特に憲法国民投票があるまでは、ルカシェンコはある程度(最初は形式的だが)権力を分散しなければならない。そうした体制では、中央集権的な皇帝制から寡占性への移行が生じる。最悪なのは、その2~3年の間にすべての財産を分け合うという路線が採られ、これらのクランが盤石化し、繁栄したヨーロッパの一部になるというベラルーシの可能性が葬られてしまうことである。


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