br

 本日は恐怖の『調査月報』締切日なので、それ用に更新した恒例のグラフをお目にかけてお茶を濁すことにする。ブレント原油のスポット価格と、ロシア・ルーブルの為替レートを図示したものであり、グラフはクリックまたはタップで拡大する。

 4月のOPEC+合意が相変わらず効いており、7月には油価は40ドル台で推移した。コロナ危機を受け、ロシアではこの時期の油価を20ドル台と見る予測が多かったので、当初ロシアが危惧していたよりは油価は低迷しなかった。はっきり言って、40ドル台であれば、価格水準としては、ロシアにとって万々歳だろう。

 しかし、ロシアを含むOPEC+は、協調減産で合意しており、だからこそ油価の回復を促すことができた。その結果、まだデータは出揃っていないが、ロシアの石油輸出数量も、かなり減っているはずである。価格が持ち直しても輸出量が減り、ロシアに流入するオイルダラーは縮小しているに違いない。本来、ロシア・ルーブルは石油価格とほぼ連動して動くものなのだが、6~7月に油価が回復しながら為替が下落しているのは、そのような現象と受け取れる。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ