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 時々やる、「ちょっと用事があってこんな図表作ってみました」シリーズで、今回は無機肥料(およびその原料)の国際価格の推移を示したものである。

 ロシアの定義によれば、肥料は「非エネルギー・非原料商品」ということになっており、伸ばしていきたい付加価値部門の一つである。しかし、現実には無機肥料は原料直結型の産業であり、価格変動が激しい。過去十余年の動きを見ると、2008年にバブル的な価格高騰があったが、それがリーマンショックで吹き飛び、その後は一進一退ながらも、どちらかと言えば低迷傾向である。特に2018年終盤以降は、価格下落局面となっている。グラフは2020年5月までであるが、直近のコロナショックも、やはり価格を押し下げる方向に作用しているようだ。

 石油・ガスに比べて注目されることは少ないものの、実はロシアは世界第1位の肥料輸出国である。また、ベラルーシはほぼカリ肥料のみであるが、そのカリ肥料の輸出でベラルーシとロシアはカナダに次ぐ世界第2位の座を争っている。肥料の価格低迷は、両国の経済をじわりと苦しめる要因である。


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