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 先日、「プーチン支持率は回復基調も、一つ気になること」というエントリーで、レヴァダ・センター調査によるプーチン信認率の数字が最近発表されなくなってしまい、戸惑っていると記した。

 その後、レヴァダ・センターのHPに4月、5月分の当該データが掲載され、自分が日頃使うデータだっただけに、一安心した次第である。

 ただし、発表された4月、5月のデータを見ると、どちらの月もプーチンの仕事を是認している国民が59%と、当国としては低い数字となっている。プーチンの最高指導者就任当初の時期を除けば、過去最低レベルの数字である。

 ただし、レヴァダ・センターでは、コロナ情勢を受け、4月から調査方法を変更したということだ(人的接触を伴わない電話調査に変えた)。果たして、4月、5月の変調は、その方法論自体の変更によるものか、それともプーチン体制の終わりの始まりか?

 コロナ危機によっていったん延期されていた2つの重要な政治日程のうち、対独戦勝75周年記念軍事パレードは6月24日に、改憲国民投票は7月1日に実施されることになった。今のところの雲行きでは、国民投票では、改憲が余裕をもって承認されるはずである。しかし、長引くコロナ危機で鬱積する国民感情を背景に、プーチン政権の求心力は、思うように高まっていない印象がある。


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