ロシアの株式市場は、上図に見るとおり、一頃の急落が一段落し、若干の回復に転じているようだ。先日、当ブログで「油価およびルーブルの下落には歯止めがかかる」ということをお伝えしたら、その直後から油価が再び下落に転じるという気まずい出来事があったので、株価についても太鼓判を押すのはためらわれるのだが、一応現時点では回復基調ということになっている。
さて、以前「週刊ロシア経済」で「Myロシア投資」というコーナーをやり、その時に申し上げたとおり、私は少額ながら東証に上場されている「RTS連動型投信(1324)」というETFを保有し、自らロシア経済の浮沈を体感するようにしている。その過去5年間の値動きを示したのが、上図である。このETFは、ロシア本国のRTSと連動するように値決めされていくので、当然のことながら、昨今のロシアの株安に連動して、RTS連動型投信(1324)も下落している。
ちなみに、私自身のこの銘柄の平均購入価格(何度かに分けて買った)は118円であり、今現在はそれが117円になっているので、ちょっとだけ損をしている格好だ。ただし、以前も申したとおり、私は長期保有の放ったらかし投資だから、短期的な値動きに一喜一憂はせず、また買い足すチャンスくらいにしか思っていない。
それで、「Myロシア投資」というコーナーをやっていた時に、報告しそびれていたポイントがある。今般、確定申告に向け、自宅に届いた過去1年分くらいの書類を整理していたところ、下に見るようなものが出てきたので、ちょっとお目にかける。RTS連動型投信(1324)は、ETFとはいえ、一応は株式投資なので、年に一度配当があるのである。ロシア企業が頑張って稼いだ分を、おこぼれとして、頂戴できるのだ。
私はRTS連動型投信(1324)を現在28万円ほど保有しているのだが、それに対して、1年間の配当は16,776円。配当利回りは6%ということになり、悪くない数字だ(ただし、昨今の油価下落は、ロシア株の配当にも響くだろう)。日本の銀行の普通預金で16,776円の利子を得ようと思ったら、いったいいくら預けなきゃいけないのかという話だ。むろん、株価変動のリスクはあり、投資は各自の自己責任でお願いしたいが。なお、下の計算書で、課税がなされていないのは、NISAだからである。
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