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 ツイッター界隈で、ディープラーニング翻訳のDeepLというのが話題になってたので、「使用頻度の高い英和とかはともかく、ロシア語はどうなのかな?」と思い、冷やかしてみた。そしたら、ちゃんとロシア語も使え、しかも予想以上の完成度で、驚かされた。グーグル翻訳を軽々と抜き去っている。

 たとえば、冗談で、以下のような日本語を放り込んでみる。

 私の名前は服部です。もちろんあだ名に決まってます。出身は静岡県って知ってました? 貿易促進団体に勤務しています。私の趣味はサッカー観戦と音楽鑑賞です。行け、ディナモ・キエフ! この翻訳ツール、優れものだな。でも、結局カネをむしりとられるのではないかという心配も、あるとかないとか。

 これを、Google翻訳で訳すと、以下のようになる。

 Меня зовут Хаттори. Конечно, прозвище решено. Знаете ли вы о префектуре Сидзуока? Work Я работаю в организации по продвижению торговли. Мои хобби - смотреть футбол и слушать музыку. Иди, Динамо Киев! Этот инструмент перевода великолепен. Но не стоит беспокоиться, что деньги будут сняты.

 一方、DeepLでは、以下のようになる。

 Меня зовут Хаттори. Это, конечно, прозвище. Ты знаешь, что я из префектуры Сидзуока?  Я работаю в организации по содействию торговле. Мои увлечения - смотреть футбол и слушать музыку. Вперед, Динамо Киев! Этот инструмент перевода отлично подходит. Однако есть опасения, что в конце концов у них могут отобрать деньги или нет.

 どうだろう、全体的にDeepLの方が個々の語句ではなく文脈を捉えて、的確なロシア語にしてくれていることが分かる。たとえば、Googleで「決まってます」を「решено」と単に単語を対応させているだけなのに対し、DeepLはちゃんと文意を捉えて訳している。特にぐっと来るのはディナモ・キエフのくだりで、Googleの「Иди」という直訳に対し、DeepLでは「なるほど、これはスポーツチームの話だな」とAIが読み取って、スポーツの応援でよく使われる「Вперед」にしてくれているわけである。最後はわざと「あるとかないとか」なんて曖昧な日本語を使ってAIの精度を試してみたが、やはりDeepLの方が破綻は少ない。

 うーむ、自動翻訳が、しかも日露ですら、ここまで来ちゃったのか。何人か、仕事を失う知り合いの顔が浮かぶ。


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