一昨日の話題の続きである。2019年のロシアの貿易では、主力の石油・ガス輸出が不振だったが、ではプーチン政権が力を入れている「非原料・非エネルギー商品」の輸出はどうだったのだろうか? これに関しては、今のところ断片的な情報しかないが、こちらの記事によると、2019年1~11月の非原料・非エネルギー輸出は前年同期比で、名目では0.5%減、実質では0.8%減だったということである。以下では、ロシア税関が発表した2019年の通関統計をもとに、主要品目を見てみよう。

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 まず痛かったのは、近年上り調子で、2018年も絶好調だった小麦が、上図のとおり、2019年に落ち込んだことである。

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 金属部門に目を転じると、ロシアの鉄鋼業は輸出志向だが、付加価値の高い完成鋼材よりも、半製品の輸出が主流である。だが、この部門では2019年に米中貿易戦争で世界的に需要も価格も下落し、当然ロシアからの輸出もその影響を受けた。

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 一方、多少の光明となったのは、乗用車の輸出が割と順調に推移していることである。もともと外資系の工場はもっぱらロシア国内市場をターゲットにしていたわけだが、ここ数年のルーブル安の中で、ユーラシア経済連合域内を中心とした輸出も、各社のビジネスモデルに組み込まれている。2019年の輸出額は過去最高となった模様である。


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