avto

 こちらに少々興味深い図解資料が出ていた。かつてのソ連邦から、どういった国に乗用車が輸出されていたかを見たものである。図は1990年のデータを示したものである。

 低品質で評判の悪かったソ連の乗用車だが、意外にも輸出は盛んで、年間30万~40万台は輸出されていたという。1960年代後半には輸出比率が50%前後に達していたということである。輸出は1956年に創設された「アフトエクスポルト」という貿易公団が手掛けた。

 図を見て興味深いのは、コメコンで繋がっていた社会主義諸国だけでなく、意外に西欧諸国にも輸出されていたという事実である。考えてみれば、LadaはFIATの、モスクヴィチはルノーの劣化コピーみたいなものであり、西欧の人たちは値段が安ければそれほど抵抗なく受け入れたということなのかもしれない。

 なお、記事によれば、2019年1~11月のロシアの乗用車輸出は10.2万台だった(注:ユーラシア経済連合域内輸出は含まれていない可能性あり)。輸出車のトップ3モデルは、LADA 4×4、LADA Vesta、Skoda Kodiaqとなっている。


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