ロシアから中国に伸びるガスパイプライン「シベリアの力」が、本日12月2日、開通の日を迎え、露中の首脳が参加してそのセレモニーが開催された(テレビで中継が結ばれた遠隔セレモニーだが)。クレムリンのこちらのページに、その様子が出ている。以下、プーチンの発言要旨だけ整理しておく。

 今日のこの日はまさに記念すべきだ。世界のエネルギー市場だけでなく、ロシアと中国にとってとりわけ歴史的な日だ。本年露中は外交関係樹立70周年を迎え、この年に中国にパイプラインでガスを供給し始めることになる。これにより、両国のエネルギー分野の戦略的協力は質的に新しい水準になり、習近平国家主席とともに提起した2024年までに二国間貿易を2,000億ドルに拡大するという課題の達成に近付くことになる。2014年に調印された契約は、ロシアの天然ガス部門にとって最大の契約となった。「シベリアの力」を通じて30年間で中国に1兆立米以上のガスが供給される。この契約に伴い、ロシア東部ではその規模において前例のないハイテクプロジェクトがスタートした。サハ共和国の過酷な気象条件の中、新たなガス産地が開発された。ロシアにとってこのパイプライン・プロジェクトが重要なのは、輸出に向かうだけでなく、アムールガス加工工場にも供給されることであり、これは世界でも最も強力な工場の一つとなる。


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