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 ここ何年かのロシア政府の政策をウォッチしていて、奇妙だなと思うことの一つに、「2035年までのロシア連邦のエネルギー戦略」が、一向に採択されないことがある。エネルギー省のHPには、長らく、2017年2月版の草案というものが掲載されたままで、それがいつまで経っても正式採択されなかった。

 今般、「そういえば、『エネルギー戦略』はどうなったかな?」と思い、エネルギー省のHPをチェックしてみたら、相変わらず正式採択はされておらず、何と、2019年10月21日版という新しい草案に差し替えらえていた(笑)。このバージョンは、近いうちにすんなりと正式採択されるだろうか。それとも、また何年も棚ざらしか?

 2017年の草案と、2019年の草案を、詳しく比較したりする余裕はない。ただ、たとえば2035年の石油生産見通しを見ると、これは新旧草案でまったく同じであり、最大で5億5,500万t、最小で4億9,000万tとされている。一方、旧草案には、ロシアの燃料・エネルギー企業による調達のうち国産品の比率が現状では60%程度となっているところを、2020年までに75%以上に、2035年までには85%以上に引き上げるという目標値が示されていたのだが、新草案を見るとそうした数値目標は削除されたようである。


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