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 当ブログでも何度か触れたかと思うが、ロシアの大陸部分とサハリン島を橋で結び、そこに鉄道を通すという、ロシアの野望がある。このプロジェクトは、今のインフラ総合計画にも盛り込まれているし、ロシア鉄道の投資計画にもリストアップされる方向である。

 イメージ図は上掲のようなもので、本土ハバロフスク地方のセレヒノ村にあるセリヒン駅から、将来的な橋を渡り、サハリン島のヌィシというところまで新規に鉄道を建設するというプランである。

 それで、こちらの記事によれば、サハリン州のV.リマレンコ知事は昨日、鉄道橋は2035年までに出来ることになると発言したということである。私の感覚では、ロシアで10年後、15年後にやりますというのは、実質やりませんと同じという感じがしてしまい、少なくともプーチン時代にはできないということになって、無期延期に近いニュアンスなのかもしれない。

 知事は、サハリンへの橋は2035年までに出来る、つまり作業はすでに始まっているということだ、現在は技術的・経済的な検討作業が行われている、総工費はすでに明らかになっており2,528億ルーブルだ、などと語った。

 ところで、この記事の中には、「大陸とサハリンの橋だけでなく、将来的にはサハリンと日本の北海道を結ぶ橋の建設も計画されている」などと、あたかも本件が可能性の高いプロジェクトであるかのような記述が見られる。日本は早いうちに、「絶対にやりません」と答えておいた方がいいと思う。


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