ウクライナ大統領選特報:延長戦(No.27、2019年8月15日)を配信しました。要旨は以下の通り。

  • 7月21日に投票が行われた最高会議(議会)選挙の結果、投票率は49.8%と振るわなかったものの、大統領与党の公僕党は予想以上の大勝を収めた。公僕党が、比例区はともかく、小選挙区においても199議席中130議席を獲得したのは驚き。結果、公僕党はつごう254議席を獲得し、ウクライナの歴史上初めて、一つの党による単独過半数が成立した。
  • 既成政党が軒並み苦戦し、特に民族主義勢力は退潮。一方、確かな存在感を示したのが、「野党プラットフォーム・生活党」。
  • 今回の議会選は、「実質的に大統領選の第3回投票だった」とも言われ、大統領選の延長上で、国民がポロシェンコ前政権、既存のエスタブリッシュメント全体にノーを突き付ける結果となった。
  • 国民による旧体制否定の裏返しとして、公僕党に加え、ロック歌手のS.ヴァカルチュークが率いる新党「声」も議会に進出した。
  • 公僕党の候補者名簿には、議員経験のある候補者は一人もいなかった。つまり、新しいウクライナ議会は、「杉村太蔵」が200人も300人もいるような、そんな風景になる。
  • 選挙前には新党「声」が公僕党の潜在的な連立パートナーと考えられていたが、最新の情報によれば、公僕党は「声」と連立交渉は行っていないとされ、単独政権を発足させる見通し。最高会議は8月29日に招集され、早速組閣を行うことになる。
  • 議会選で大統領与党が圧勝したことは、大統領・議会・内閣のねじれを回避するという意味では、好材料。しかし、今後は全責任が大統領および与党にのしかかり、結果を出せなかった時には国民の批判を一身に浴びることに。

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