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 小泉悠さんの新著『「帝国」ロシアの地政学 』(2019年、東京堂出版)を紹介してみたい。ただし、語るべき点が多いので、何回かに分けて取り上げさせていただく。まず、アマゾンのサイトから紹介文をコピーさせていだくと、以下のとおり。

 ロシアの対外政策を分析し、その野望と戦略を読み解く。旧ソ連諸国、中東、東アジア、そして北極圏へと張り巡らされるロシアの新勢力圏を丹念に分析。国際社会の新秩序を理解するのに最適の書。北方領土の軍事的価値にも言及。

 ウクライナ、中東、北方四島、そして北極へ。東西南北に張り巡らされるロシアの新勢力圏。露わになるロシアの軍事的野望の向かう先は?混迷する世界秩序を理解するための必読書!

 内容的なことは追々コメントすることとして、本書全体のスタイルについて申し上げると、本書は、著者自身の現地訪問ルポ、国際情勢分析、理論的考察などが上手く折衷されている点に特徴がある。それらの要素がシームレスに繋がっているので、一般読者もすんなりと内容に入っていけ、ロシアをめぐる複雑な国際関係についての理解が深まるようにできている。

 実は、本書で披露されている現地訪問の一つには、私も同行している。しかし、私自身はその現地訪問から、小泉氏ほどの豊かな物語を紡ぐことはできなかった。書き手としての著者の力量に感服した次第である。


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