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 我々ロシア関係者の間では良く知られた話だが、旧ソ連では「ダーチャ」という簡素な別荘を郊外に持つ市民が多く、人々はそこで家庭菜園にいそしんできた。その実りは、収穫後に食卓に上るだけでなく、保存食にも加工されて冬を越す糧となり、売りに出されて家計の足しになることもあった。社会主義のモノ不足の時代や、市場経済移行の混乱期に、商店にモノがなくても国民が飢えなかったのは、ダーチャという安全弁のお陰だった。

 それで、ロシアでも市場経済が根付き、ある程度豊かにもなるにつれ、ダーチャの位置付けも変わってきている。端的に言えば、以前のように額に汗をしてダーチャで野良仕事をするようなことは、少なくなってきた。それを裏付ける全国社会調査結果が、このほど全ロシア世論調査センターから発表されたので、それをチェックしておこう。

 この調査結果を見ると、やはり、ダーチャというものは相当ロシア国民に普及しているのだということが確認できる。「ダーチャがない」と答えた回答者は20%のみで、その他「回答困難」という者も8%いるが、それ以外の人々は出かける頻度は様々でも(一切行かないという人も含め)、ダーチャがあるようである。

 それで、ダーチャを持っている人に、それを利用する主目的を尋ねたところ、今回2019年の調査では、休暇・娯楽と答えたのが56%、家庭菜園と答えたのが32%だった。2005年の調査では、休暇・娯楽が32%、家庭菜園が60%だったから、ここ十余年ですっかり目的が逆転したことになる。


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