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 時々申し上げることだが、私は野口悠紀雄先生のファンなので、その著作は、経済論も、そして「超」シリーズも、だいたい読んでいる。このほど、後者の「超」シリーズの最新版となる『「超」AI整理法 無限にためて瞬時に引き出す』が刊行されたので、早速読んでみた。「はじめに」の一部を引用させていただくと、以下のとおり。

 AIはさまざまな面で人間の創造活動を補助してくれます。ですから、それを活用すべきです。人間とAIの共働体制を作ることに成功した組織や人が、未来の世界を切り開いていくでしょう。ただし、新しい技術を使うためには仕事の仕組みをうまく構築する必要があります。そのためには、これまで習慣的に行ってきたパソコンやスマートフォンの使い方を大きく変える必要があります。本書は、それについての具体的な提案です。本書が想定する読者は、クリエイティブな仕事をしたいと思っている人たち、新しい可能性を開きたいと思っている人たち、そして、仕事や生活の効率を向上させたいと思っているすべての人たちです。本書で提案する方法を活用して、新しい世界を切り開いていただきたいと思います。

 デジタル時代の仕事の流儀には、人それぞれこだわりがあると思う。私の場合は、本書ですぐに役に立ったのは、グーグルドキュメントの活用だった。今まで、メモ帳的な感覚でマイクロソフトのOneNoteを使っていたのだが、あまりにも使い勝手が悪く、何か良いものがないかと思っていたところだったので、グーグルドキュメントの存在を知り使い始めたところ、早速重宝している。その一方、ウェブサイトのブックマークや、作成中の文書の扱いについては、野口先生が本書で示している方式が自分に合っているとは思えず、すぐに採用ということにはならなかった。このあたりは、あくまでも自分に合うものだけを取り入れればいいと思う。

 AI時代の効用として、野口先生は、外国語の学習がしやすくなったことを挙げており、何と現在ロシア語を学習中なのだという。もうすぐ傘寿になられるのに、まったく恐るべきバイタリティだ。私など、うかうかしていたら、そのうちロシア語力で野口先生に抜かれそうである。


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