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 昨日の話の続き。2019年1~4月のロシアの貿易データを見ると、輸出入とも冴えない実績となっており、輸出は1,409億ドルで前年同期比わずか0.5%増にすぎなかった。

 その主原因と考えられるのが、最大の輸出品である石油の価格低下である。2019年1~4月の石油輸出は8,720万t(前年同期比1.6%増)、輸出額は394億ドル(0.6%減)であった。また、石油製品は(政策的に輸出を抑えている面もあるが)4,961万t(6.4%減)、232億ドル(8.2%減)であった。

 ただ、ロシア経済が石油価格の浮沈に左右されるのは今に始まったことではなく、だからこそ現在のプーチン政権は「非原料・非エネルギー商品」の輸出を拡大し輸出の多様化・高度化を遂げようとしていたはずである。

 では、その非原料・非エネルギー輸出はどうなっているのか? 結論から言えば、実は非原料・非エネルギー輸出も1~4月には減っているのである。ロシア輸出センターの発表によれば、1~4月の非原料・非エネルギー輸出は450億ドルで、前年同期から7.5億ドル、1.6%減少したということである。ちなみに、統計をざっと眺める限り、非原料・非エネルギー輸出のうち今年に入ってから穀物、鉄鋼などの輸出が不振となっているようである。

 まあ、経済のことなので、増える時もあれば、経る時もあるだろう。私が問題だと思うのは、ロシア政府が、非原料・非エネルギー輸出が増えた時には大騒ぎするのに、今年に入ってからその輸出が伸び悩むと、政府による情報発信がパタっと途絶えることである。増えた時は小躍りし、減った時には沈黙するというのでは、本物の取組とは言えまい。


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