D2bafmrXgAES3ak

 ヨーロッパのサッカー界は2020ユーロの予選に突入しており、こちらの記事などが伝えるとおり、ロシア代表は第2戦で敵地「ヌルスルタン」に乗り込み、カザフスタン代表と対戦した。初戦でベルギーに敗れているだけに、勝利が義務付けられていたロシアだったが、4:0でカザフに圧勝した。一方、カザフは初戦ホームでスコットランドに快勝していたが、開閉式ドームスタジアムのアスタナ・アレーナが気温25度で、なおかつ人工芝という環境面にスコットランドが適応できなかったことが大きかったと言われている。今回のロシア戦も同じ条件で行われたが、ロシアはそれを苦にしなかったようだ。ちなみに、首都名が「アスタナ」から「ヌルスルタン」(退任した初代大統領ナザルバエフのファーストネーム)に変わり、「エアアスタナはそのままらしい」といった色んな話が飛び交っているが、個人的にはFCアスタナおよびアスタナ・アレーナの名前が変わるのか変わらないのかというのも気になるところである。

 ところで、上掲記事によれば、今回のカザフVSロシア戦では、ロシア側のサポーター席で、上掲写真のような、20年前のNATOによるユーゴスラビア爆撃を改めて非難するような横断幕が掲出されたということである。3月24日が、爆撃開始からちょうど20周年に当たるということだ。当時、NATOがベオグラード等を爆撃したことが、NATOとロシアの溝を広げる結果となり、ロシアが爆撃を非難していたことは、良く知られていた。しかし、サッカーのサポーターが20年後にそれを蒸し返すような動きを見せるほど(その背後には何らかの機関の暗躍があるのかもしれないが)、そこまでロシアにとっては大きな出来事だったのかと、改めて考えさせられた次第である。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ