当ブログでもたびたびお伝えしているとおり、ロシアのプーチン政権は現在、「非原料・非エネルギー商品」の輸出を拡大し、2024年までに2,500億ドルを達成するという目標を掲げている。そして、それを促進する役割を果たしている公営企業が「ロシア輸出センター」である。このほど、ロシア輸出センターのFBページで上掲のようなスライドが配信され、2018年の非原料・非エネルギー輸出の実績概要が明らかになった。
これによると、ロシアの非原料・非エネルギー商品の輸出は2018年に1,494億ドルに上り、前年比11.6%増大した。従来の最高記録は2012年の1,435億ドルだったから、これを更新してロシア史上最大となった。
品目別に見ると、以下のような伸び率となっている。
- 金属製品:28.3%増
- 機械:22.3%増
- 化学品:18.3%増
- 食品:15.4%増
- 林業・木材・紙パ:7.7%増
- 貴金属・貴石:3.8%増
- その他:4.1%増
また、輸出市場別では、以下のとおりとなっている。
- CIS:17%増
- 東欧:14%増
- 西欧:12%増
- オフショアトレーダー:11%増
- 東アジア:10%増
- 南東アジア:9%増
そう言えば、昨年秋にロシア連邦国家統計局の幹部と面談した時に、「非原料・非エネルギー輸出はプーチン政権が重視している重要な指標なのだから、ロシア輸出センターではなく、貴統計局がデータをまとめて発表すべきではないか?」ということを当方から提起したんだけど、なにそれおいしいのみたいな反応だったなあ。
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