馬の紋章シリーズが続く。今回は、集落としてはまったく無名ながら、馬が主役の紋章ということで、ロシア北部のアルハンゲリスク州コノシャ町の紋章を取り上げる。正確に言えばコノシャ町というよりも、同町を中心としたコノシャ地区の紋章であるが。
元々、ここにはコノシャ川という川が流れており、そこから集落の名もついた。面白いのは、元々地名はフィン・ウゴル語起源であったのに、時代が経ちそのことが忘れられるにつれ、人々はこの地名が「コニ(ロシア語で馬)」と「ノシャ(ロシア語で荷物)」の合成語であると信じるようになり、この俗説が、白い馬が荷物を運ぶという紋章のデザインにもなった、ということである。
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