ベラルーシのルカシェンコ大統領は8月18日に、首相をはじめとする政府の幹部を軒並み入れ替える大掛かりな政府改造を実施した。上掲の動画がそれを発表した政権幹部会合の様子であるが、いつも以上に、参加者が神妙な面持ちである。なぜこの局面での閣僚入れ替えなのか、確たることは今のところ分からないが、ルカシェンコ大統領は、「市民社会と対話した上で決めた」というようなことを言っている。ただし、その「市民社会」なるものが何を意味するかというと、女性団体、青年団体、労組、退役軍人団体などだという。要するにソ連時代以来の上から動員された官製団体であり、それを「市民社会」と称するのはなかなか興味深い立場だと感じた。ともあれ、こちらの記事によれば、新たに決まった主要閣僚は、以下のとおりである。

  • 首相:S.ルマス。これまでは「開発銀行」の総裁を務めていた。
  • 第一副首相:A.トゥルチン。これまでは官房長官だった。
  • 副首相:I.リャシェンコ。これまではベルネフチェヒムの総裁だった。従来セマシコ副首相が担当していた石油・ガス、鉱工業を担当する。
  • 副首相:V.クハレフ。これまでは国家統制委員会の副委員長だった。住宅・公営事業、運輸を担当する。
  • 副首相:I.ペトリシェンコ。これまでは駐ロシア大使だった。社会問題、保健、教育、文化、スポーツを担当する。
  • 経済相:D.クルトイ。
  • 産業相:P.ウチュピン。
  • 通信・情報化相:K.シュリガン。
  • 建築・建設相:D.ミクリョノク。

 なお、解任された閣僚たちについては、こちらの情報が詳しい。


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