coal

 ロシアの石炭輸出のことを調べようと思っても、ロシア連邦関税局が発行している通関統計集では、HSコード2701石炭という大きなくくりのデータしか掲載されておらず、情報が不充分である。基本的に、石炭は鉄鋼業等に用いられるコークス用の原料炭と、主に発電に用いられる一般炭とに大別されるが、ロシアの通関統計集ではその最低限の区分すらなされていない。

 それでも、国際貿易センター(ITC)のデータベースを用いれば、ロシアの石炭輸出の内訳を知ることは可能である。このほど、ちょっと用事があり、ロシアの過去数年の石炭輸出の内訳を、上掲の表のとおりまとめてみた。私の理解によれば、表の2701 12 1000 コークス用炭(Coking coal)というものが原料炭に相当し、それ以外が一般炭ということではないかと思う。

 ここでもう一つ厄介なのは、HSコードは基本的に世界共通ではあるが、6桁以上の細目に関しては、各国の裁量に委ねられており、ゆえに石炭に関しても日本とロシアで微妙に分類およびコードが異なる点である。日本の分類およびコードに関してはJOGMECのこちらの資料が参考になり、下に見るのはその353ページに掲載されている表を抜き出したものである。

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