panama

 1年半ほど前に、パナマ文書が世界を騒がせた時に、「日めくり紋章」でタックスヘイブン(租税回避地)のシリーズをお届けしたことがある。そして、今般「パラダイス文書」が浮上し、タックスヘイブンの問題が再び大きな注目を浴びているので、以前試みたタックスヘイブンの紋章シリーズを復刻し、ダイジェスト版でお届けすることにしたい。

 まずはパナマから。この国の場合は、一般的には租税回避というより運河で有名であり、国章も運河を中心としたデザインになっている。こちらから説明書きを引用させていただく。

 パナマの国章は、4本の旗の上に盾が重ねられ、盾の上には翼を広げた鷲と9つの星が描かれたもの。中央の盾はクオータリー(四分割)の上にフェス(中央の横帯)を乗せたもの。上部左には、白地に戦争から平和と繁栄の道を歩むことを記念した武器、上部右には赤地に鉱山業を表すスコップとハンマー、下部左には青地に南米の国章によくみられる豊かな実りを象徴する豊穣の角、下部右には白地に進歩を象徴する翼を付けた車輪が描かれている。フェスの中全体に、緑が茂り、太陽が昇るパナマ運河の風景が描かれている。周囲には4本の国旗が見られる。これは西洋紋章学からすれば異端だが、中南米の国章には好んで用いられる装飾。上部に輝く9つの五角星はパナマの9つの州を象徴している。モットー(標語を書いたリボン)は、本来の盾の下ではなく、盾の上にいる鷲(パナマの国鳥アギラ アルピア。和名はオウギワシ)が咥えている。標語はスペイン語でPro Mundi Beneficio「世界の福利のために」とある。


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