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 こんな新刊をご恵贈いただきましたので、ご紹介します。仙石学(編)『脱新自由主義の時代?: 新しい政治経済秩序の模索(地域研究のフロンティア)』(京都大学学術出版会、2017年)。内容は以下のようなもの。

 経済システムの崩壊とハイパーインフレを緊急に克服するという意味では,ネオリベラリズムは一部の地域,特に南米と東欧で一定の成功を示した。しかし,その重篤な副作用としての格差の拡大固定,民主主義の形骸化や人間的な社会関係の喪失は,強く批判されている。ネオリベラリズムとは世界史にとって何だったのか。現場から検証する。

序章 「ネオリベラリズム」の後にくるもの[仙石 学]
第1章 「ポストネオリベラル」期の年金制度?—東欧諸国における多柱型年金制度の再改革[仙石 学]
第2章 危機意識に支えられるエストニアの「ネオリベラリズム」[小森宏美]
第3章 ネオリベラリズムと社会的投資 —チェコ共和国における家族政策,教育政策改革への影響とその限界[中田瑞穂]
第4章 スペイン・ポルトガルにおける新自由主義の「奇妙な不死」—民主化と欧州化の政策遺産とその変容[横田正顕]
第5章 ラテンアメリカ穏健左派支持における経済投票 —ウルグアイの拡大戦線の事例[出岡直也]
第6章 ポスト新自由主義期ラテンアメリカの「右旋回」—ペルーとホンジュラスの事例から[村上勇介]



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