こちらのニュースが、ナビウリナ経済発展相の発言を交えながら、2012年のロシアの民営化見通しについて触れているので、簡単に整理しておく。

 これによれば、ナビウリナ大臣は、記者団に対して以下のように述べた。2012年に入ってロシア国有資産基金は小口の国家保有株を100件売却し、25億ルーブルの収入を得た。大口の国家保有株に関しては、SGトランス、アパチト社など、数社の手続きが最終段階にある。ムルマンスク貿易港、ワニノ貿易港、シベリア航空に関しても、かなり準備が進んでいると、大臣は述べた。

 これに先立ち、3月末にナビウリナ大臣は、2012年に経済発展省としてはロスネフチ、FSK YeES、ルスギドロなど大手の燃料・エネルギー会社の民営化プロセスを始動させたいと考えていると述べていた。LNGの鉄道輸送を手掛けるSGトランス社の株式の100%、燐灰石精鉱の独占生産者「アパチト」の20%の販売準備は最終段階にある。また、ムルマンスク貿易港の25.5%、アルハンゲリスク・トロール船団の100%、シベリア航空の25.5%、第5地域発電会社の25.1%、ワニノ貿易港の55%の売却準備も投資銀行が進めている。これらの取引は2012年中に実施されると、大臣は語っていた。

 なお、2011年には民営化により1,200億ルーブルの収入が国庫に入り、過去10年で最大だった。民営化は大企業だけでなく、中小企業の株式売却でも130億ルーブルの収入を挙げ、これは予定額の60億ルーブルを上回った。

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