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 アイスホッケーの世界で、ロシアを中心とした国際的なリーグ戦「コンチネンタルホッケーリーグ」というものが存在していることに関しては、当ブログでも何度が言及してきた。実は、バスケットボールでも同じような状況であるということを、2017年1月12日付のイズベスチヤを読んでいて、今般初めて知った。

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 イズベスチヤの記事によれば、ロシア・バスケットボール連盟とVTB銀行の共催という形で、2008年から「VTB統一リーグ」というものが開催されているそうである。欧州バスケットボール連盟公認の大会だが、ロシアの国内選手権と、東欧・北欧のチームも参加する国際リーグ戦という二面性をもった大会とのことである。記事を読む限り、ロシア以外のチームは、それぞれ国内リーグ戦も戦うことが義務付けられているようだ。現在の2016/17シーズンは、ロシアの他には、エストニア、ラトビア、カザフスタン、ベラルーシのチームが参加しており、計5ヵ国から13チームが参戦しているという(上掲地図参照)。

 さらに、この記事によれば、参加チームの顔触れには各クラブの経営問題などを原因に結構出入りがあり、2015/16シーズンを最後に退会していたフィンランドのバイソンズというチームが、最近になって再び来季から参加したい意向を示している他、スウェーデンのチームからの新規参入の可能性もあるという。北欧側の参加動機は、日常的により高いレベルのチームと対戦できること。一方、ロシアの関係者は、「地政学的な要因が非常に大きい。諸条件(注:欧米との対立関係のこと)が違ったら、統一リーグ参加を希望する外国勢はもっと多いはずだ」と指摘している。


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