そんなわけで、SNS類やGメールも使えず、4日ほど隔絶された生活を送りましたが、昨晩無事に上海出張から日本に帰ってまいりました。
しかし、一連のネットツールが使えない状況というのは、実はものすごく仕事に集中できるということが判明。当方は、読まなければいけない文献、書かなければいけない文章が山のようにあるので、申し訳ないけど今回の学会では自分の発表以外は、すべてホテルの自室にこもって仕事をしていました。いやあ、ネットで遊べないし、地元TVなんてどうせつまらないし、こういう気が散るものがない環境だと、仕事がはかどるのなんの。1ヵ月くらい上海に滞在したら、博士論文の1本や2本くらい簡単に書けるのではないかという気がしました。
とはいえ、実はトラブルも発生。滞在2日目の夜、寝ようとした時に、突然腹痛に襲われ、まあ腹痛自体はそれほど激しくはなかったのだけれど、最初は胸のあたりが、次第に全身が痙攣し始めたのです。まあね、衛生状態の良くない店などもあるから、地元の食べ物で食あたりというのはよくある話だけれど、今回は少し違ったみたい。というのも、若干の心当たりがあって。私はサプリメントを常用しており、旅行にも持っていくのだけれど、今回旅行用の小瓶にサプリメントを詰めようとしたら、前回の旅行で使ったものが1粒余っていて、若干変色していてヤな感じだったけど、「まあいいか」と思い、今回それを服用してしまったのだった。実は以前も賞味期限切れのサプリで体調不良を起こしたことがあるので(さすがにその時は今回ほど症状は酷くなかったが)、原因はたぶんそれだと思う。
さすがに、全身が痙攣し始めた時には、脂汗をかきながら、「これは、明日の発表は無理だな」、「中国でどうやって救急車呼ぶんだ? どうやって会話したらいいんだ?」、「上海の総領事館に日本人の医務官いるかな? でも休みの日に来てもらうのは申し訳ないな」、「日本に緊急搬送されるのかな」、「ていうか、オレ今晩ここで死ぬのかな。恥の多い生涯だったな」などと、いろんな考えが頭をよぎりました。幸い、痙攣は一晩で収まり、翌日はダルさは残ったもののほぼ回復、予定していた学会発表も無事に行うことができました。今は完全に正常です。まあ、むろん原因は推測にすぎないものの、ビタミン剤1錠ケチっただけで死ぬ思いしたらたまったもんじゃないし、特に海外では、今まで以上に色々気をつけなきゃなと思った次第でした。
写真は、今回の上海出張で印象に残った一こま。20年前に上海を旅行した時にも感じたことだけど、上海の人たちは地下鉄の席取りが熾烈で、椅子取りゲームか、はたまた殺し合いかというくらいの激しさがある。20年振りに上海の地下鉄に乗ったけれど、今回も印象は変わらなかった。上海地下鉄のホームドアには、写真に見るように、「智者守序」というスローガンが掲げられている。その言葉、そのままおたくの国家にお返ししますと言いたくなりました。
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