同盟国同士のわりには何かと不和の絶えないロシアとベラルーシだが、今度は「空中戦」が勃発した。こちらの記事などが報じるところによると、3月26日、両国の対立から、モスクワ~ミンスク間の航空便が、軒並み欠航となる事態が生じたものである。事の発端は、同日、ロシアの航空管制当局がベラルーシ側のベルアヴィア航空のミンスク~モスクワ便に飛行許可を出さなかったことだった。ベラルーシ側はそれに対抗し、ミンスクに乗り入れているすべてのロシア航空会社への飛行許可を取り下げた。

 記事によると、これについてロシア運輸のV.オクロフ次官は、ロシア・ベラルーシ間の航空便に関する協定は、関税同盟および共通経済空間の基準に合致しておらず、自由化が必要である、そうすれば両国間で発生している紛争も解決できるだろうとコメントした。また、ロシア側はベルアヴィアの運行プログラムを承認したが、ベラルーシ側はアエロフロートのそれを承認していないとも指摘した。オクロフ次官によると、すでに紛争はひとまず収拾され、3月29日には両国の航空会社とも運航を再開することになっているという。また、現在はモスクワ~ミンスク便の両国の便数がつり合っておらず、便数の少ないベラルーシがこれを問題視しているが、ロシア側はベルアヴィアが乗り入れるロシア国内の目的地(現在は5箇所)に関する制限を撤廃することを提案しているという。

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