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 ウクライナ・ヴィンニツャ州(Вінницька область)。日本語版ウィキペディアには、「ヴィーンヌィツャ」なんて読み方が記されているけど、そこまで複雑な読み方を日本人に強いるのは無理であり、結局日本人がウクライナに親しみをもてなくなってしまう原因になると思うのよね。私は「ヴィンニツャ」くらいが丁度良いと思って、そう表記している。ウクライナの地名って、日本のマスコミではロシア語表記がまかり通っているし、そうかと思うと日本語版ウィキペデイアではウクライナ語の音声的な特徴を誇張しすぎた難しすぎる表記が示されているしで、両極端。私自身はウクライナ語読みの丁度良いところを実践しているつもりである。

 前置きが長くなったが、ウクライナ中西部のヴィンニツァ州である。近く出かけるウクライナ出張で、ヴィンニツァに日帰り調査に出かけることにしたので、それに合わせてヴィンニツャ州のシリーズをやることにした。まずは州の紋章から。紋章のデザインは、盾を四分割にし、そこに太陽と十字架を配置したもの。太陽は、ポドリヤ地方の古くからの象徴であり、豊穣を意味している。中心に三日月を配した十字架は、ブラツラウ地方の伝統的な紋章のデザインということである。

 というわけで、明日からヴィンニツャ州の都市の紋章を紹介していこうと思うのだけれど、出張の前後ということもあって多忙であり、ほぼ図柄を載せるだけの手抜きシリーズになると思うので、ご容赦を。


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