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 CISの完全なる勝ち組と思われていたカザフスタンだが、通貨下落など、どうも直近の按配があまりよろしくない。そうした中、こちらの記事に、「カザフスタンでギリシャ・シナリオの再現も」などというタイトルが付けられていて、ドキっとした。しかし、中身を読んでみると、カザフがギリシャのように財政破綻する恐れがあるというのではなく、ユーラシア経済連合で共通通貨を導入することに反対という論旨であった。記事では、カザフの著名なエコノミストで、マクロ経済研究センターの所長を務めるO.フダイベルゲノフ氏(上掲写真)が、ユーラシア共通通貨導入への反対論を展開している。所長によれば、共通通貨はロシアにとっても、カザフにとっても、何のメリットもない。ユーロによって証明されたように、共通通貨は機能しない理念であり、したがってそれはユーラシアでも頓挫する。しかも、ユーロ圏ではギリシャだけが財政破綻したが、ユーラシアではいくつかの国が共倒れになるだろう。フダイベルゲノフ氏はこのほかいくつか論拠を挙げてユーラシア共通通貨に反対の立場を示している。


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