Ivanovo

 ロシア連邦イヴァノヴォ州の州都、イヴァノヴォ市(Иваново)。ウクライナ・ザカルパッチャ州での現地調査から帰ってきて以降も、同州のシリーズを延々と続けているが、ここでちょっと一休み。今日は雛祭りなので、何か女性に関係する紋章を取り上げたいと思って探したら、面白いものが見付かった。ロシアのイヴァノヴォは、(現在ではすっかり斜陽化した)繊維産業の街として知られる程度で、正直普段は存在をほとんど気に留めないような街だ。ところが、調べてみたところ、同市は「花嫁の街」という通称で呼ばれ、また紋章も上掲のように糸を紡ぐ女性をバッチリと描いていることが判明。何でも、当地の主産業である繊維産業は細かい手作業を要するので、女性住民が増え、他方で第二次大戦の兵士の戦死で住民構成で女性の比率がますます高まり、そうしたことから適齢期のお嬢さんがたくさんいる「花嫁の街」と呼ばれるようになったそうだ。で、今日ではイヴァノヴォは機械産業も一定程度存在しており、日本のコマツさんなんかもこの街で協業をしていたりするのだが、実は住民の男女比を適正化するため、戦後に政策的に男性が働く機械産業を立地させたのだとか。

 下に見るのは、イヴァノヴォで開催された「花嫁のパレード」というイヴェントの模様。

Brides_parade_-_Ivanovo_2011

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